恩返しの倍返し
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それまでの約10年は、この会社と関わっていて生きた心地がしないときもしばしありました。
(吉村さん、申し訳ございません。)
吉村が倒産したらシンセイマシナリーも倒産すると言われていた時代。しかし、元々は西日本を代表する老舗企業。
当時最大 550t吊オルテレーンクレーンAR5500も保有していたほど。
不運が重なり、業績も、資金繰りが悪化。
まわりの金融機関やメーカーまでも離れていった。
うちだけが、私だけが残った。というと聞こえが良いが・・・・
気がついてまわりを見回したら誰も居なくなっていて焦っていた日々。
私だけが離れなかった。というと聞こえがが・・・・
気がつけば離れられなくなっていた。
悪い意味でもドツボにもはまったし、
一方、気がつけば、彼らの人柄にもはまっていたからでもある。
2017年、超V字回復したときにはホッとした。
しかし、快進撃はV字回復どころか、7億近い債務超過を解消しただけではなく7億近い利益を出すまでになるとは・・・
漫画並。
私も、いや、一族の誰もが想像もしていなかった。
口癖のように、
この男に
「山本社長に必ず、恩返ししますけ~~待っちょってくださいね」
この後、KATOの35t、50t、80tラフタークレーンの新車を発注いただく 。
山口県のユーザーが東京都の業者から新車を複数台買うメリットは少ない。
恩返しの倍返しを受けてしまった。
しかし、、、
「山本社長~、言っておきますけどね~、恩返しはまだ、終わってませんからね」
この男は何を言っているのだ??
もう、200%終わっていますし~
恩返し・・・このワードにこの男から何度レモンサワー飲みながら号泣させられたことか
そして去年2019年の4月ドイツミュンヘンで開催される世界一の建機展、「バウマ展」の弊社ツアーに吉村副社長も一緒に行かれた。
そのLIEBHERR(リープヘル)のブースで・・・
「山本社長~うちにあれ売ってくれませんか?」
は????なんと指先の向こうにはLTM1450NX・・・450t吊り
「副社長、頭は正気ですか?」
さらにLTM1120NZ・・・120t吊りもその数字2台で6億円ちかい。
衝動買いにしてはひどすぎる。
「これでやっと山本社長に恩返しできますよ」
「その代わり条件があります。今期のうちの決算までには納車を間に合わせてくださいね」
どーも本気だ。
この納期はかなり厳しいものがあったが、リープヘルジャパン山岡君がそこをなんとか頑張ってくれ
1年後
2020年4月
そして450t
LTM1450NX
お神酒を飾ると感慨深い
そのお神酒を
おとーさん!おとーさん!
弊社のお神酒はタイヤ止めに使用する吉村社長。
お神酒ですよ!お神酒〜〜
神の酒〜
さあ、ブーム組み立て
ドン
ドーン
ドーーン
ドーーーン
ドーーーーン‼️
ドーーーーーーン‼️
ワイ❗️
うっひょ〜〜
御安全に!
流石に宴席は設けず、ランチのみ
ここ、美味しかったな〜
空港の近くだが、地元でもある安倍首相もたまに来られる。
左 沈没しかけた会社を建て直した 兄 吉村社長
主力であるクレーンリースを切り盛りし橋梁やプラント工事などを得意とする3代目。
右の弟 吉村副社長はクレーンリース業だけではV字回復は見込めないと言うことで、、、各種大型プラントの配管を主に設計、製作、取り付け、メンテナンスまでを一手に担う。それらの作業には自社のクレーンを使用する。
右の弟 吉村副社長はクレーンリース業だけではV字回復は見込めないと言うことで、、、各種大型プラントの配管を主に設計、製作、取り付け、メンテナンスまでを一手に担う。それらの作業には自社のクレーンを使用する。
自社制作の工場も昨年立ち上げ、据え付けの際の溶接技術も一級品。
食事をしながら・・・
「山本社長、こんな日が来るとは夢にも思わなかったですね~」
「はい、全く思っていなかったです。」
でも副社長は、まるでこの日が来ることを確信していたような笑みをしていた。
天才肌の副社長だが、彼は、何年も何年も家族を犠牲にして、県外の長期のプラントなどの建設現場を転々としている。 娘さん達にも年数回会うだけ。
今も富山県、来年は北海道、、、と2度とあのときに戻りたくない一心で吉村グループを支えている。
また、この会社は兄弟揃って、代表取締役。やはり兄弟がツートップで役割分担が出来、気持ちを分かち合えていたら企業としてこれ以上の物はない。
最後に、毎週楽しみな半沢直樹の第3話の名台詞に
「ビジネスは感謝と恩返しだ」とあるが、、、
半沢より前に口癖にしている男がここにいた。
できることなら更に倍返しをしたい。
以上。