幸楽
新神戸の新幹線のホームから見える景色
ハイキングコースの入り口?
たき火をしている方が見えます。
山の合間にはケーブルカーが見えます。
この丁度良いくらいが神戸、うらやまし過ぎる。
イカナゴのくぎ煮とか関東や九州の人間は知らない。
私は23歳の時にこの地で知りました。
明石焼きという食べ物もその頃知りました。
というのも起業前、働かせていただいていたサカモト産業に入社の際、私は建機の販売を嫌がり、飲食事業をやることに
そして紆余曲折有り、明石焼きの店を東京で出店しようという事で私がある有名店で住み込みで修行することになった。
その有名店は、線路沿いの気の強いオカミが1人で営む、ほったて小屋でトイレもなくしょっちゅう外で立ち小便をしていた。
なぜ、今頃訪れたか?
それは色々訳あって、オカンに店を追い出されたからだ(笑)。
追い出されたら、そりゃあ行きづらい。
当時バブルは崩壊していたが、上野、新宿、池袋などは家賃や保証金も桁外れに高く、自分自身が明石焼きを1日何千個焼いたら採算に合うのか??
若いながらにも勝算が全くないことに気づき、社長に計画の中止を申し出た。
会社には多大な迷惑をかけたと焦り、本業である建機を必死に売り始めたという経緯だ。
大久駅駅
変わったのか?変わっていないのか?さえ覚えていない。
その店に行くことを決めたが、突然、行って閉まったいたら嫌なので予約をすると
金曜日は1席しか空いてない。木曜日なら2席空いているとのことで12/8(木)に予約をし行くことに
あのオカン、昔から嫌いな客入れなかったり追い返したりよくしてたしなあ
あ〜〜 こぇ
27年前ってピンとこないかもしれないが
なんと 阪神淡路大震災の前・・・
って聞くと時の長さを感じます。
オカンが無事だって噂は聞いてはいたが、、、
あの時、電話一本入れていないことにも後悔していた。
見えてきた 見えてきた。
大久保駅から歩くこと5分
道路の右側?昔は左側だったはず。
震災で壊れたか?
いや、当時からボロボロだったから時の流れか・・・
今回、思い切って訪れたきっかけは、先月、KOBELCOさんの大久保工場立会で伺った際、
色んな方々に「幸楽」の現在を聞いてみた。
幸楽? 山本社長? え? 働いていたの?
あ~~~~その噂、なんか聞いたことあります~
幸楽?ありますよ。
やってますよ。
それを聞き、あふれる思い抑えきれなくなり、すぐに行きたかったが、この後、お客さんと有馬温泉での会食
があったため、次回行く事を決意。
そう、「幸楽」というお店です。
扉を開け、
「予約をした山本です。」
<誰やねん??見たことあらへんわ>
って顔をされたので・・・・
事の流れを説明
<谷津、よくこのシーン、入るやいなや撮影した!>
ほんの少しですが、オカンの表情の移り変わり見てください。
↓
↓
↓
良かった!!
思いだしてくれた~~~
いや~、相変わらず安い。安すぎる
玉子焼きっていうのが「明石焼き」のことです。
オカン、現在、77歳。
私の母親と同じ。
このとき↑おかん50歳。今の私と同じ。
小麦粉の値段4倍になり
明石のタコは全く取れなくなり、価格は数倍に
それでもオカン明石のタコにこだわる。
いや~
たまらくなってきた。
この物価高の中、
「金儲けはもうええねん。ぼけ防止でやっとんねん。色んな人と話すのが好きやねん」
「塩で食べても美味しいっで~」
「このドロを乳首みたいにつけても美味しいで~」
「え?誰の乳首?」
ってくだらないこと私が言ったら
ニヤッと笑っていた。
立派なタコやろ~
吸盤が小さく大きさが揃っているのが明石のタコの特徴。
アフリカ産などはデカい
明石焼きはやっぱりこの出汁につけて食べるのが1番
そしてオカンの出汁がやっぱり1番!
小芋(里芋)もうまいで~
めちゃめちゃ上手い、酒に合う。
これは裏メニュー、ネギ焼き。
昔からメニューに載っていないものが超おいしい。
うんっ
まっ~
このネギ焼きには大量のネギの他に醤油と砂糖で煮た牛すじとコンニャクが入っている
ソースは使っていないせいかいくらでも食べれる
ホルモン焼いたろか~~~
そう、そう!この焼き肉のタレ
なんとオカンの手作り!
ものすごいボリュームで絶妙な味!
いくらでもイケル!
なんとレシピ公開了解いただき~
久しぶりに作ってみよう
常連さんが続々と
皆さん、独身で 1人は週5回、他の4名は週2回食べに来るそう。
奥の冷蔵庫からは皆、自分で飲み物を勝手に取り出す。
私が皆さんに事の経緯や自己紹介をしたら・・・
皆、びっくり。
そして・・・・
オカンが私を指さし
「この子、住み込みで修行している時に、無断で電話かけとったんやで~~」
て確かに寂しくて、何度か私が寝泊まりしている部屋にあった黒電話を無断で使い、ばれて怒られた事がある。
(それが追い出された理由では無い)
そう、急に細かい記憶がよみがえってきている!
1人のお客さんが厨房へ向かう。
なにやらお好み焼きの手伝いをしながらレシピを覚えているよう。
時折、オカンが教えている。
こういうのは日常だそうだ。
こんなお店、神戸にはたくさんありますか??
って質問に
「ないないない」
いやあ、近くにあって本当にうらやましい。
壁にうちの来年のカレンダーを貼らせてもらった。
こんな日が来るとは・・・・
おかあさん、これからはちょくちょく幸楽に食べにだけに来ます。
目標、月イチ!
素敵な夜をありがとうございました。
夜のうちに京都まで移動
移動中、谷津君、財布をすられるハプニング~
夜の京都タワーは初めてだが
綺麗だけど…
なんか卑猥(ひわい)
以上